すき家など運営するゼンショーホールディングスが2015年3月期の連結企業業績を下方修正しています。
売上高は、前期よりも8.7%増の5092億円と増収予想ですがですが、営業利益-17億円、経常利益-24億円、当期純利益-75億円といずれも赤字予想となっています。
今回の増収減益はすき家のワンオペレーションという深夜に1人で店舗を運営する勤務形態がほとんど休止に追い込まれていることが主な原因と思われます。
ゼンショーはすき家のほかにも、なか卯、ココス、華屋与平衛、ジョリーパスタ、はま寿司など数多くの外食を幅広く展開していますが、利益はすき家に依存していたということなのでしょうか。
ゼンショーといえば、今や外食産業の代名詞的存在、マクドナルドを抜いて外食売上日本一の企業です。
しかし、利益構造は極めて脆弱な基盤の上に立っており、ぎりぎりの状態で何とな利益を出している自転車操業的な企業だったことにほかなりません。
節約志向のサラリーマンなどには500円以内で昼食だとれるとあって、不可欠な存在となっている利用者も多いかもしれませんが、そもそもこの企業のビジネスモデルにかなり無理があったのでしょう。
今やブラック企業の代名詞的存在になっていますが、多くの利用者にとっては安く、それなりの食事ができれば特に問題はないわけで、むしろ店舗閉鎖により困る利用者のほうが多いのかもしれません。
吉野家、松屋との間で値下げ競争を繰り返してきましたが、そろそろ牛丼が価格先行で客にアピールする時代は曲がり角に来ているといえそうです。
ちなみに、筆者は牛丼といえば吉野家が一番好きです。というより、ほぼ吉野家にしか行きません。
松屋はたまに行きます。これは、テイクアウトで牛丼とご飯をセパレートにできるためです。
しかし、すき家は何年も前に一度食べた切り、その後は一度も食べていません。