2014年12月から東京都心の気温が下がる見込みです。

これは東京の名称で気象庁で発表している気象データの観測地点が50年ぶりに変更になるからです。

現在気象庁が島嶼部と除く東京地区で気温、降水量を公表している観測地点は、東京のほか、江戸川臨界、羽田、練馬、府中、八王子、青梅、小河内です。

東京は最も有名な観測地点の一つで、通常天気予報で東京を表す場合、ここを基準にしています。

この東京の観測地点は、コンクリートに囲まれた大手町。周りには首都高や地下鉄が通る幹線道路があり、常に熱が放出されいかにも暑そうな所にあります。

新たな観測地点は皇居に隣接する北の丸公園です。都心には珍しく緑に囲まれた場所のため東京の気温に少なからず影響を与えることが分かっています。
最低気温、最高気温ともに変化しますが、特に最低気温の変化が大きくなります。
昨年すでに両地点のデータを取っており、それによるとこれまでよりも1.4度程度低くなったということです。

今回の変更で夜に25度未満に下がらない熱帯夜が減り、最低気温が氷点下となる冬日が倍増しそうです。

2012年から2年間の統計では、熱帯夜は大手町、北の丸公園でそれぞれ、39日と22日、冬日は6日と21日です。

大手町は暖かいので近年はよほど強い寒波がこない限り、なかなか0度を下回ることがありませんが今年からは並の寒波で氷点下の冬となりそうです。

観測地点の「東京」は他の東京地区と比べると、練馬では1~3度、府中では2~3度、八王寺、青梅では3~5度程度、最低気温が低いことが多くなっています。

今回の変更で練馬とあまり変わらないということが多くなりそうですが、実際東京都心の気温が低くなるというわけではありません。

かといって、暑くなるというわけでもありません。

東京の新宿や渋谷、池袋などの商業地域の気温も気になります。

また、荒川区や墨田区の下町や中野区、世田谷区などの気温が東京都心とどのくらい違うのかも比較できれば、ビル群と住宅地の気温の違いなども分かるのでこのあたりにも観測所を作ってほしいです。