2014年4月9日をもって、惜しまれながらウィンドウズXPがその使命を終えました。
ウィンドウズXPの次に登場したのはウィンドウズビスタです。このビスタは2007年1月発売の一般向けパソコンへ搭載が開始されましたが、乗り換えが進んだとは言い難いものです。
ほとんど使ったことはありませんが、使用感が変わり使いにくいといった印象でした。OSが新しくなれば使用感が変わり、それに慣れていけば気にならなくなりますが、普及率がそれほど高くないということは、やはり使い勝手が悪かったのかもしれません。
一説によると、ビスタはXPを開発したチームとは全く別のチームが製作したため、使用感を大きく変更したともいわれています。
その後発売したウィンドウズ7は、XP開発チームのメンバーが多く携わったため、XP利用者にも受け入れらやすいということです。
当初評判が悪かったウィンドウズ8は、再びウィンドウズビスタの開発チームが、その開発にかかわっているため、またしてもその評価が悪く、発売後数カ月で、ウィンドウズ8.1をウィンドウズ8利用者には無償で配布するという結果に至っています。
ウィンドウズビスタが、CPUの負担が軽く、XPからの乗り換えを加速させていれば今回のXP継続利用問題はほんど起きなかったのかもしれません。
サポート終了間近、Windows XPの現役稼働率は?
- マイナビニュース調査
Windows XP 滅亡の日……ではなく、マイクロソフトがWindows XPのサポートを終了する4月9日が間近に迫っている。では、実際にどのくらいの人が今なおWindows XPを使い続けているのか。マイナビニュース会員500人に聞いた。
まず最初に、「個人や家族で、Windows XP搭載パソコンを現役で使用していますか?」と聞いたところ、「はい」の回答は34.6%(173人)、「いいえ」は65.4%(327人)だった。実に3人に1人以上の割合で、Windows XPを使い続けていることが明らかになった。
この設問では、会社や学校などのPCを除外し、回答者個人もしくは家族が所有するPCの状況をつかむことを目的としている。また、単に所有しているWindows XP搭載PCの数ではなく、「現役」で使用している数を明らかにしたい、という意図も含めている。
次に、複数台のPCを使用しているユーザーが多いことを想定して、複数回答で使用中のOSを選んでもらった。
こちらの結果では、Windows XPの使用率が25.0%(125人)に下がっているが、それでも4人に1人が現役で稼働させていることがわかった。
もっとも多く使用されているOSはWindows 7で54.4%(272人)。
Windows 8/8.1の普及率は合算して26.4%(132人)だった。
さて、IDC Japanの予測では、一般コンシューマーにおけるWindows XP搭載PCの使用率と台数は2013年下半期の時点で14%・597万台に低下するとしていた。この予測値に比べ、マイナビニュース会員のWindows XP使用率はかなり高い。
セキュリティ更新がなくなるWindows XPを使い続けるのは危険なため、Windows 7やWindows 8/8.1への移行を勧めたい。
なお、Winodws XPと同じく4月9日にサポート終了となるOffice 2003に関する調査も行っている。こちらは下記の関連記事欄より参照できる。
http://news.mynavi.jp/articles/2014/03/24/xp01/
Microsoft社が5年ぶりに発売するパソコン向けの新OS。同社の「Windows XP」の後継製品。企業向けボリュームライセンスのリリースが2006年11月、小売店販売およびパソコン製品へのバンドル販売は2007年1月に開始された。世界中では全8種類のエディションが用意され(日本国内では5種類が発売)、それぞれ32ビット版と64ビット版が準備される。
Windows VistaはWindows XPと比べて様々な新機能が準備されている。ウィンドウ透過させたり3Dで管理できる「Windows Aero」、インターネット接続設定やユーザアカウントの作成など、初期設定がつまった「ウェルカムセンター」、複数の段階でのバックアップと復元を行い、ハードウェア障害やユーザエラーなど問題からデータを保護する「Windowsバックアップ」、デスクトップに機能を追加できる「Windowsサイドバー」や「Windows Vistaガジェット」、ClearTypeに対応した新しい日本語フォント「メイリオ」などがある。そのほか、最近公開されたばかりのWindows DefenderやInternet Explorer 7などもWindows Vistaには標準搭載されている。
Windows Vistaを動作させるための最低システム要件は、800MHz以上のCPU、512MB以上のメインメモリ、20GBのハードディスクとされている。しかし、Windows Vistaの新機能をふんだんに活用するには、それ以上のスペックと高いグラフィック機能が求められる。Windows Vistaの「システムのプロパティ」には、パソコンの動作適正を診断し、最低システム要件を1.0とし、最大5.0までの数値で各種性能を評価するベンチマーク機能が新たに取り入れられている。
http://e-words.jp/w/Windows20Vista.html